ファクタリングで売掛金を即日現金化するメリット・デメリットや仕組みや流れ手数料!
ファクタリングには沢山のメリットがあります。
中でも、機動的な資金の調達が可能となる点は、ファクタリングの素晴らしいメリットでしょう。
ただし、ファクタリングが即日から数日という短い期間で売掛債権を資金化できるのには、当然理由があります。
確実にファクタリングで資金を調達したいならば、その手段や仕組みについての情報を知っておくべきです。
そこでここでは、ファクタリングで売掛債権を即日資金化する手段やその仕組みについての情報を徹底解説していきます。
ファクタリングの仕組みや資金化までの流れ
ファクタリングとは
ファクタリングとは、ファクタリング会社が利用者の保有する売掛債権を買い取るサービスです。
融資(借入)ではなく、あくまで売掛債権と買い取り(譲渡)となるのですが、銀行などと比較して資金調達までのスピードが圧倒的に早い理由はそこにあります。
通常、融資の場合は経営方針説明書(経営計画書)や決算書類一式、月次決算表(月次試算表)や資金繰り表など、返済能力を審査するために沢山の書類の提出を求められます。
審査すべき事項が非常に多いため、審査結果が出るまでに一ヶ月以上かかることも珍しくはありません。
その反面、売掛債権の買い取りであるファクタリングは、与信審査で確認される事項も、求められる書類も、融資と比較するとかなり少ないため、審査結果をすぐに出し、即日から数日という機動的な資金化も可能としているのです。
資金化されるまでの手順
ファクタリングで、売掛債権が資金化されるまでの流れは非常にシンプルです。
まずは申し込みを行い、審査に通過できましたら契約の締結をし、その後買い取り金が入金されます。
難しい手続きもないため、初めてファクタリングを利用する方でもその日のうちに全てを完了できます。
ただし、全ての業者が即日資金化に対応しているわけではないため、即日資金化を希望する場合はその旨を、予めファクタリング会社へ通達しておいた方がいいでしょう。
取引方法やその特徴
2社間ファクタリング
『2社間ファクタリング』とは、以下の2社間で契約を行うファクタリングの取引システムです。
①利用者
②ファクタリング会社
2社間ファクタリングは売掛先に債権譲渡通知を送付しないため、売掛先にばれることなくファクタリングを利用することができます。
ただし、「手数料が高い」というデメリットもあるため、利用時には注意が必要です。
3社間ファクタリング
『3社間ファクタリング』とは、以下の3社間で契約を行うファクタリングの取引システムです。
①利用者
②ファクタリング会社
③売掛先
3社間ファクタリングは売掛先への債権譲渡通知が必要であるため、ファクタリングを利用していることが売掛先に発覚してしまいます。
しかし、売掛金が売掛先から直接ファクタリング会社へ振込まれるので、未回収リスクが軽減され、「2社間ファクタリングよりも安い手数料で利用できる」というメリットが生まれます。
最短で資金を調達したいならば2社間ファクタリングがおすすめ
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングには、どちらもメリット・デメリットがあります。
しかし、一日でも早い資金の調達を希望する場合は、2社間ファクタリングの方がおすすめとなります。
3社間ファクタリングの場合、売掛先の返答スピード次第では資金化までに時間がかかってしまうことがあるのです。
その反面、2社間ファクタリングならば即日での資金調達も十分に可能となります。
ただし、3社間ファクタリングの場合でも、ほとんどのケースでは数日程度で売掛債権を資金化することができます。
ですので、あくまで補足程度の情報として捉えておくといいでしょう。
ファクタリングのメリット
①初めてでも簡単に利用可能
ファクタリングは、銀行のように必要書類が膨大にあるわけではありません。また、審査も簡単で結果が出るのも早いです。
初めての方でも簡単に、売掛債権を資金化することが可能となっています。
②赤字経営でも審査に通過できる
ファクタリングの利用条件は、売掛債権を保有していることです。
そのため、仮に赤字経営の企業でも、売掛債権さえあれば資金を調達できる可能性があります。
また、ファクタリングは借入ではないため、担保や保証人も不要です。
③売掛債権の未回収リスクを軽減できる
売掛による取引は、売る側の立場で考えると非常にリスクの高い取引手段です。もし取引先が倒産してしまえば、売掛債権の回収も非常に困難となります。
しかし、ファクタリングによって売掛債権を資金化しておけば、売掛先倒産などの未回収リスクを軽減することも可能となります。
ファクタリングで即日資金化するための注意点
ファクタリングで売掛債権を即日資金化するためには、いくつか注意すべきポイントがあります。
ファクタリングの申し込みは、各ポイントを事前に確認した上で行いましょう。
即日資金化を行うための注意点
①必要書類は事前に準備しておく
ファクタリングで即日資金化を行うためには、事前に申し込みや審査に必要となる書類を準備しておかなくてはいけません。
また、どのような書類を求められるかは各業者で若干異なってくるため、事前に問い合わせて確認しておくことを推奨します。
②即日資金化に対応している業者を選ぶ
ファクタリング会社の中には、即日資金化に対応していないところもあります。
ホームページなどで確認し、それでも対応しているか不明である場合は直接問い合わせましょう。
③2社間ファクタリングを選択する
前述の通り、3社間ファクタリングは売掛先次第で現金化が遅れてしまうケースもあります。
即日現金化を求めるならば、2社間ファクタリングを選択しましょう。
④売掛先の倒産リスクを回避したい場合は債還請求権なしを選択する
ファクタリングには、売掛金の回収が困難となった際に、その責任が利用者に対して責任が問われる『債還請求権あり』と、責任が問われない『債還請求権なし』があります。
債還請求権は、必ず確認しておかなくてはいけない事項です。ファクタリングを初めて利用する方の中には、「売掛先が倒産しても、ファクタリング後ならば売掛債権を手放したあとなので関係ない」と勘違いしている方も多いですが、決してそうではないのです。
売掛先の倒産リスクを回避したい場合は、しっかりと債還請求権なしを採用しているファクタリング会社を選択しましょう。
売掛債権を早期資金化する理由
売掛債権は、できるならばすぐにでも現金化するに越したことはありません。ではなぜすぐにでも現金化したほうがいいのか、その理由はいくつかあります。
1つ目は、売掛債権には税金がかかってくるためです。すぐに処理する事で、節税効果が生まれます。
2つ目は、資金繰り悪化のリスクが防げるためです。
会社というのは、沢山の現金を必要とします。例えば、従業員の給与支払いや仕入れ、新たな設備投資資金など、現金はどれだけあっても足りないくらいです。
資金繰りが少しでも悪化すればそれが原因となり、ゆくゆくは「黒字倒産」という最悪な結果を招く可能性も出てきます。
売掛債権をファクタリングで早期資金化できれば、そのようなリスクも回避できるのです。
ファクタリングにはデメリットもあり
一見するとメリットが多いファクタリングですが、当然デメリットも存在します。しっかりと、メリットだけでなくデメリットも理解した上で活用しましょう。
悪徳業者も存在
ファクタリングを利用する上で難しいのが業者選びです。
ここ数年でファクタリングのニーズは高まりましたが、同時にファクタリング会社の数も大きく増加しました。
その全てが優良業者ならばいいのですが、中には闇金まがいの悪徳業者も存在します。相場以上の手数料を請求されたり、時には契約書の控えをもらえないケースもあります。
効率よく資金を調達するためにも、そのような悪徳業者は避けてファクタリング会社を選定していきましょう。
手数料の明確な規定がない
例えば、どこかから融資を受ける場合、利息制限法で定められた金利を支払うこととなります。
しかし、ファクタリングの手数料は利息制限法のようにはっきりとした規定がないのです。
そのため、設定している手数料は各業者で異なっています。
また、相場はあくまで相場であるため、それを大きく超える手数料を提示していたとしても違法ではないのです。
初めて利用する際には特に、業者の提示する手数料に素直に応じてしまうケースが多く見られます。
より多くの資金を手元に残すためにも、相場通りかそれ以下の手数料を設定している業者を利用しなくてはいけません。
まとめ
売掛債権を即日資金化できるのは、ファクタリングのメリットの一つです。
これまでファクタリングを利用したことのない方でも、難しい手続きの必要もなく簡単に即日資金化できます。
売掛債権を資金化しておけば、資金繰りの悪化、黒字倒産などのリスクを軽減することが可能となります。
また、未回収リスクなどを避けたい方もファクタリングの利用を検討すべきでしょう。
事業を円滑に経営していくためにも、ファクタリングの即日資金化はどんどん有効活用していきたいところです。
(このページは外部専門家の見解です)