非常に高利のファクタリングにご用心(利息制限法は適用されるか)!

非常に高利のファクタリングにご用心(利息制限法は適用されるか)!

非常に高利の診療報酬債権・介護報酬債権のファクタリングにご用心ください。

ファクタリングとは、典型的には、会社が売掛債権をファクタリング会社に売却し、売掛債権の支払い日よりも早く現金化し、資金繰りを改善する金融取引です。

医療法人(病院・クリニック)では診療報酬債権を、介護事業者では介護報酬債権をファクタリングして、資金繰りを改善しているところが多く存在します。

ファクタリングでは、診療報酬債権・介護報酬債権を早期に資金化することができるため、診療報酬債権・介護報酬債権の1ヶ月分から4ヶ月分の資金調達が可能になります。

ファクタリングが非常に高利率になっているかもしれません

ただ、当事務所が数多くの医療法人(病院・クリニック)や介護事業者をデューデリジェンス(DD)させて頂いたところでは、30パーセントから98パーセントもの手数料のファクタリングを行っている医療法人(病院・クリニック)や介護事業者が数多く存在していました。

問題は、どのファクタリング契約書や取引説明書を見ても、月額手数料率しか記載がなく、全体としての利率が明らかではないのです。

ファクタリングは、貸金ではありませんので、貸金業法の適用はなく、その他の金融関係法の適用もありません。貸金ではありませんので、利率という概念もないのです。ですので実質的に高金利になっているかどうか、いろいろ計算してみないと分からない構成になっているのです。

そこに目を付けた悪質な業者が、簡単な契約書と説明資料だけで、実質的に高金利であることを十分に説明せずに契約をさせ、ファクタリングを行っているものと思います。

月額手数料率が3.0%の場合、年間の手数料は36.0%になりますので、実質金利は36.0%であり、利息制限法の適用範囲を超えてしまいます。

当事務所が数多くの医療法人(病院・クリニック)や介護事業者をデューデリジェンス(DD)させて頂いたところでは、オーナー様や理事長様は、貸金業者ではないのだから、サラ金のような高金利になっているはずはないと言っていましたが、サラ金の何倍も高金利だったのです。

診療報酬債権・介護報酬債権のファクタリングの借り換え相談サービスについて

当事務所では、リース会社との協力の下、医療法人(病院・クリニック)や介護事業者向けに、診療報酬債権・介護報酬債権のファクタリングの借り換えについても相談対応しておりますので、いつにてもご相談ください。